仕事初日!
まず、最初にみなさんに謝りたい事があります。
もし私のブログを読んで「れいなは住居のインフラも整っていない環境で働いているなんてすごいな」「きっと汚い所で働いてるんだろうな、、えらい」
とか思ってくれた人がいたら本当にごめんなさい。
これは私にも予想外の事なのですが、昨日の夜から移り住んだ社宅・・・・
正直
めちゃくちゃ快適です。快適以外のなにものでもありません。
警備のおじさんいるし、キッチンはあるし、自室もあるし。毛布もあるし。。
自家発電機が壊れているので停電の時間は家は真っ暗闇ですが、電気があるときはお湯だって出るしわたし何も文句ありません。
そんな快適度100の社宅がこちら。
そして、早速お仕事開始!
彼女はネパール滞在中にわたしと一緒にチームを組んで働くサリナです。
同い年ぐらいか年下かな〜と思ったら、なんと25歳!しかも8歳の子供までいる!
ってことは17歳ぐらいで出産したってことだよねー
キュートなフェイスと華奢な体からは想像つきません。旦那さんはネパールのアーミーで、今は遠く離れた地で働いているらしいです。
彼女とは今日初めて会ったのだけど、彼女はネパール人には珍しいほどの超しっかり者で、落ち着きがあって気遣いも素晴らしくて一緒に一日いることに何にもストレスを感じないどころか一緒にいて、すごく楽しいです。これから一緒に時間を過ごすことになるけどきっと良いチームワークを築けると思います。
ランチは2人でモモを食べたり。
今日は提携している工場を2か所まわりました。
まずはショッピングバックの制作を依頼している工場へ。
カトマンズにある工場の中では割と大きい部類の工場で、「紙」を使った製品、たとえばハガキ・日記・カードなどを作っている工場です。「へ〜立派な工場だな〜!!」なんて思っていると
着いてそうそう問題発生。
依頼していたショッピングバックを今日の朝受け取る予定だったのに、
「まだ全然終わってません」との事。
納期が守られない。あ〜これがネパールで仕事する難しさか。と早速実感することになりました。
しかも
ショッピングバックを作っている所へ検品に行くと
こんなものや
こんなものが出てきます。
何でこうなっちゃうの?と聞くと『急いだらこうなっちゃった』と。
細かいかもしれないけれど、ちゃんと作られていない物を見つけては「ここカットしよう」「ここ糊付けちゃんとしよう」「汚れた手で商品に触ったら汚れが付いちゃう』
と一緒にやり直していきます。
作ってるそばで「これやり直そう」「あれだめじゃん」と注意するのは、正直申し訳ない気持ちになるし「あーまた間違ってる・・でも言いたくないなー・・」とか思うのですが、この検品を任されたのは私で、注意することも含めて私の仕事なので「ごめん!」と思いつつ沢山やり直しをしてもいました。。
でもね検品作業は、どこまでの不良を商品としてお客さんに出しても大丈夫な許容範囲か決めるのが本当に難しい作業ですよ。限りなく完璧を求める一方で、人の手ハンドメイドで作っているものだからどうしても100%完璧な状態にするのは難しい。しかもあまりにやり直しさせすぎると、工場の人達だってそりゃやる気も元気もなくなってきちゃいます。商品としての品質と彼らのモチベーションをいかにうまい具合に保たせるかが検品作業の難しい所です。
検品なんて、一個一個商品の品質をひたすら見ていく一見地味な作業だけど、おそらくこの作業を経ないで世の中に商品を出す事は出来ないし、この検品を適当にやって取引先の企業に商品を渡して、不良品ばっか出てきたら会社の信用に関わる大きな問題になります。だからとても重要な仕事だと感じています。
次は新作のストールの生産を依頼している工場に、生産の立ち合いに行きます。
彼らと一緒に作業をしながら、やっぱり外国で仕事をするとなったら現地の言葉を覚える事は必要だなーと思いました。
最初この工場に入ったとき、彼らはすごく無愛想で笑いかけてもニコリともせず「あれ?冷た!」という感じだったのですが、覚えたてのネパール語で「彼女いんの?」「好きな食べ物は?」「あなたの名前は?」「上手だね!」と会話を始めると、さっきの無愛想な態度とは打って変わって、笑顔で答えてくれるようになりました。
きっと、最初はわたしのことを海外から買い付けに来た怖いバイヤーとでも思ってたのでしょう。
私は彼らに対して「あぁしろ」「こうしろ」と上から命令するバイヤーになりたいのではなく、「一緒に良い物作ろうね!!」と、彼らの仲間として受け入れてもらいたい
そのためにはやはり、相手の言語を覚えて会話する事はとても重要でもっと努力しなければならないと思います。
。。他にも、一緒にお茶を飲んだり、出されたお菓子を食べたりと同じ空間・時間を共有することがきっと大事なんだろうなぁ。
ただ注意したり・指示したりすること(とんがっている事)が必ずしも良い商品づくりにつながるわけではなくて、一緒にお話をしたりごはんを食べたり笑ったり(まあるい事)が商品づくりへのモチベーションをあげたり、良い商品を作ることにもなるんだろうと感じました。
作業の最後の方は
「れいなジーれいなジーこっち向いて!」(れいなさん、れいなさん)
と水を飛ばしてきたりちょっかい出してくるほど打ち解けることができました
作業の時は注意する事も多いけど、「いいね〜!」「ナイスだよ〜!!」とほめると「やった!!」と素直に喜んで、うきうきしだすところがすごくかわいかったです。わたしもまだまだまだまだ未熟の身なので、彼らからたくさん色んな事を教えてもらおうと思います。
こんな感じの初日でしたが
つくづくネパールって難しい国だなぁ感じます。
ネパールでビジネスすることのメリットって正直何にもないもん。
電気もない水もないガソリンもない資源もない、のほほんとした国民性、労働賃金も安くない、海もないから輸送コストも高い、ストライキの多発 政治の不安定さ とにかく色々揃ってない。
ネパールでやるならお隣のバングラ・インドでやるのが普通だよねー
いったいこの国は将来どうなっていくのかなぁ。
作業中に思わずそうつぶやくと、ネパール人の工員に
「no change」と言われてしまいました。国民自身がno changeなんて思ってる国にchangeは来るのでしょうか。そもそもchangeはこの国に必要なのでしょうか。
経済発展って本当に難しい。
なんで経済発展ってしなければならないんですか?
教えてください
まとまらない文章ですいません。