ちりもつもれば

あんだけアフリカに行く前に泣いてた私も今や超元気です。
単純人間だ。って改めて実感しました。笑

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私が、今ケニアでお世話になっている会社は微生物の販売をしている。


社長はこの方。素晴らしい方です。
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/list/list20110519.html
http://globe.asahi.com/breakthrough/100222/01_01.html


トイレにこの微生物入りのOSSと呼ばれる液体をそそぐと、臭いがなくなりハエも寄り付かなくなる。その結果ハエを媒体として感染する「コレラ」や「赤痢」に乳児や子供(もちろん大人も)が感染するのを防ぐ事が出来る。

加えて人の糞尿を自然に対して無害なモノに変え環境を守る事も出来るし、ぼっとんトイレにたまった糞尿の体積を減らす事も出来る。
そんな商品を扱っている会社です



ルワンダはアフリカのシンガポールと呼ばれるほど、色んなモノがかなりorganizeされていて政治も割と健全です。(ビジネス環境はアフリカの中で3番目に整ってるし、企業登録も3日で終える優秀さ。シティもとても綺麗で治安も◎)
なので自社だけで事業を行うのではなく、政府とタッグを組み民間の他に小学校等のスクールにも販売をする事が出来ます。



ケニアは、政治が上から下まで腐っているらしいので政府と協力して事業を行うのは難しく(監督料とか言うわけわかんない賄賂がいっぱい要求される)、自社の力だけでビジネスをしています。顧客はほとんど民間企業。


国によってビジネスの仕方も随分変わるんですねえ。。


少しの間しかいませんでしたが、
ルワンダでは地方の学校を一校、一校、車で周って商品のデリバリー・集金・商品の扱い方の説明、商品効果の検証をやっていました。


一家、一家、一校、一校周って各トイレを衛生的にしていく作業ってすごいミクロのアプローチに思えて、このミクロの努力がどれだけのマクロな効果に繋がるのだろうと途方に暮れる事もありそうだけど



トイレが不衛生な事によって引き起こされる国全体の経済的損失って、インドの場合だと540億ドル(4兆以上!)にも膨らむらしい。


各家庭各学校のトイレが不衛生な事が、こんなにも大きな額の経済的損失になってしまうのだね。


そう考えると今インターン先の会社がやっている地道なアプローチもきっと将来大きな経済的影響をルワンダケニアに与える事が出来るんだろうなあと思います


パイナップル売りを見つけて飛びつく2人!めっっちゃ美味しかった!


私はすぐに結果を見たいせっかちなタイプなので
もっと大きな方法で大きな結果を得られる魔法のようなアプローチはないのだろうかと思ってしまうけれども実際そんなものはないだろう


仕事もきっとそうじゃないかなー
今まで3社でインターンをさせてもらったけれども、その中で華やかな仕事は一つもなかった。華やかに見える仕事の裏は超地道で超地味だった。


特に私はインターンだったので小さな仕事を担当する事が多かった。けど私がやる小さな仕事がないと次に繋がらないものも多かった。
例えば、商品をお店に出す前には、売上データをひたすらPCで見てエクセルで分析して、上司にこの商品はどうですかねえ?って提案して、OKならまたPCでひたすら商品番号入力してPOS登録して、段ボール箱組み立てて、配達伝票書いてって佐川さんに渡して、週次会で売り上げ話し合ってって


文字に起こすと、すごく地味!と改めて思うのだけど笑 でもこのミクロな仕事がなければ、会社の稼ぎも生まれないし、ミクロな仕事の積み重ねがマクロな5億って年商に繋がっているのだ

年商5億って華やかな言葉はひたすらみんなの地道な仕事に支えられているのだ。
塵も積もれば山となる。って事ですよね。
山口さん風に言うと、ミクロの最適がマクロに繋がる。だそうです。同感。



また関係ないけど日本帰ったら給料が出る所でインターンしたいなぁ。(今の所は出ません)
マザーハウスでは3000円の日給が出ていました。
朝7時に出社して遅い時は22時頃まで残ってたので、時給に換算するとえらいこっちゃになるのですが、それでも私はこの3000円を少ないとは思えなかった。


上司に
「利益を出すには、コストを減らすか・売上をあげるかのどちらかしかない。
君がやる仕事は必ずどちらかに属していないといけない」とよく言われてました。

そのおかげで何か仕事にとりかかる前に
今日のこの仕事で私の給料3000円分の稼ぎを出すにはどうすりゃいいんだ?と考える癖が出来たし、何より実際に店舗に立って商品を販売するのではなく、ひたすらPCの前に座って作業をする事務的な仕事から儲けを生み出すにはどうすりゃいいんだ?と考えるのは面白かった。
今日の、コスト減にも利益UPのどちらにも属さない仕事の意味はなんだったんだろう。。なんてよく電車の中で考えてた。


あぁ、今日は私が選んで送った商品が新宿で売れたみたいだ。3000円分は稼いだぞ。と実感して帰れる日もあれば

今日の仕事からは何も会社に利益出してないや。。と反省して帰る日もしばしば。
3000円って額の利益を事務的仕事から出すだけでも、こんなに大変なのかぁ感じる毎日。
今日の仕事はちゃんと給料分稼いだかって考えるのはすごく大切な視点だと思うので、日本帰ったら給料出るインターンをしたいと思います


やっぱり私は非営利団体や、評価が曖昧で責任追及も甘いJICAみたいな組織は向いてないと思います。他人が稼いだお金を配るより、どうやってお金を生み出すかのが興味あるし、社会に必要なサービス商品で「お金を稼ぐ!」って感覚がないとだめです。良い商品を売って合法的なビジネスでの金稼ぎは(たとえ貧困層のBOPからでも)何も悪い事じゃないと思ってます。
私の肉食的性格も影響してると思いますが。。笑


これがアフリカのご飯 ウガリ!結構おいしい


友達


幸せ


この場所に行きたいよー