ベジタブルカレーとナンで。って言ってるじゃん
体調が崩れています。
インドとかネパールとかに行くと必ず体調を崩すのだけど、バングラデシュでもやっぱりなりました。
どうなるかって、へにゃへにゃになります。
熱が出ます、ごはん食べれなくなります、ずっと気持ち悪さがあります、体が重くてあまり歩けなくなります、おなかPPになります。
今はバングラから移動して、インドのコルカタにいます。
パラゴンに泊まるのも3回目です。
歩き方に「伝説の宿」と紹介されているバックパッカー宿 相変わらずきっったない宿だよ。運悪くベッドがダニだらけ!!いっぱい刺されちゃった。
コルカタって観光面では全然面白みのない街だけど、私にとってすごく思い出深い地です。
一年半前は今の彼氏とこの街を旅をしていたからね!
食堂も、部屋も,スプリングロールも、道も全部懐かしい。
あの頃は体調崩せばリンゴ剥いてくれたりパイナップル切ってくれる坊主の人がいたけど
今はいません。
だからバナナ食べてます。ひたすらバナナ。
せっかくバングラで奮発してケンタッキーに行ったけど、1口でおぇっとなり食べれなくなりました。
へにゃへにゃー
これを気にげぞっと痩せてこようと思います!
それにしても、インドは楽です。
英語が通じるだけで本当に旅がしやすい。バングラは田舎の町にいたのもあるけど、ほとんど英語通じなかったからなぁ。
前にも書いた通り旅行客が集まるエリアがないから、バスのチケット買うのも、ネットするのも一苦労です。
ネパールのタメルだったら10分で終わるバスチケットを買うという作業が、バングラでは3時間近くかかりました。
ネット出来る場所に行くのに往復3時間から4時間かかります
バスチケットを買う・ネットをするそれだけで一日が終わりました。
バングラデシュは北海道ぐらいの面積に、1億4千万の人口がいる国です。
世界一の人口密度なんだってさ。
だから交通渋滞も本当にすごいよ。
リキシャ バス 車 バイク 人!人!人!動物!動物!です。
バングラに行く前はインドとバングラって似たようなものかなぁ〜。と思ったけど、やっぱりちょっと違うと思いました。
わたしてきにはバングラ人の空気の読めなさはインド人の比じゃないと思います。
インド人は、ヒンディー語で話しかけて来ても、こっちが理解していなかったら「こいつヒンディー語通じないな」と察知して話すのをやめるか英語で話してくれます。
でもバングラ人は、こっちが理解しているかしていないかなんてお構いなしです。「この子ベンガル語わからないんだ。」なんて一切察知してくれません。そこに気をかけません。
ずうっとベンガル語でわーわー話しかけまくってきます。
相手の話を聞かないで物事進める傾向もインド人よりも強い気がします。
レストランでご飯食べる時も
「ベジタブルカレーとナンで。」
「ベジタブルカレーとナンだよ。」
「ベジタブルカレーとナンしかいらないよ。」
「ベジタブルカレーとナンだからね!!!」
と4回ぐらい確認して注文しても「チキンカレーとライス」が運ばれてきたりします。
「なんでやねん!!!!!!」思わず関西弁でつっこんでしまいますよ。
そんな時は黙ってチキンカレーとライスを食べます。
ある時は
早朝インドコルカタに向かうバス乗り場に行くため、ホテルの人に
「明日の朝6時にバス乗り場行くから、タクシーを呼んでおいてください。」と朝に一回頼みました。
昼にも「明日の朝6時にバス乗り場行くから、タクシーを呼んでおいてください。」と頼みました。
夜にも「明日朝6時 バスターミナル タクシー!!!!!」と頼みました。
翌朝起きてみると、当然のごとくタクシーは用意されていませんでした。
「タクシー呼んでおいてって頼んだよね?」と言うと
「あっちの交差点にたぶんいると思うから行ってみて!」
なんでや!!なんでなんや!
こんなことが毎日起きるので、楽しかったですバングラデシュ
町中でコントが起きています。
アジア最貧国と言われるバングラデシュ 物乞いの人もたくさんいます。
タクシーに乗って、信号で止まった瞬間何人もの物乞いの人々が集まってきます
窓の外から「マダム マダム」と言って、私の目をじっと見てきます。
「ごめんなさい。」と言って私は彼らに何かを渡す事はしません。
でもわからないんですどうすればいいか。別に私が10タカ20タカ渡そうが渡さまいが、この状況に何も変化を及ぼさないんだよ。
「物乞いにお金を渡せば、彼らは余計物乞いをやめなくなる。」と言うけれど、私が渡そうが渡さまいが彼らは物乞いをやめないだろうし、10タカ20タカ私の財布からなくなろうが全然わたしは生きていけるんだ。
どうすればいいかわからないんだ。
明確な理由が自分でもよくわからないけれど、私は物乞いの人にお金はわたしていない。
昨日はコルカタに向かうバスに乗っていました。
15時間以上に及ぶ長距離バスなので、途中に何度か道沿いの食堂で休憩をとります。
この日もバスが昼食を取るために、食堂に到着しました。
到着した途端、物乞いの人々がバスの入り口に寄ってきました。
彼らは食堂に休憩しにくるバスを毎回待ち構えて物乞いをしているのでしょう。
私は彼らの前を通り過ぎ、彼らの姿が見える食堂の席に腰を下ろしました。
彼らは「あ〜あ〜」と声をあげて、バスから降りてくる乗客たちに手を差し出して、時たま私の方を見ます。
そんな姿を見ていると、私はもう何も食べれる気がなくなってしまいました。
バスから一人のバングラデシュ人が降りてきました。
恰幅が良く、服装からしても明らかに裕福そうな男性です。
彼は手にカレーが入ったビニール袋と弁当箱を持っていて、物乞いのおじいさんに近づきました。そして持っていた袋を下に向けて、カレーをおじいさんにぶっかけました。
そして、ろくに食べるものが入っていないゴミ同然のお弁当箱をおじいさんに投げました。
私はそれを見て「何をするんだよ!!!!!」と思いました。
カレーで服も手も汚れてしまいおじいさんも、声をあげて怒りました。
私はバスに戻り、かっぷくの良いおじさんに「何であんな事するの?!何でゴミを投げつけたりするの?!?!」と思わず怒鳴りました。
おじさんは英語がわからないらしく、私がなぜ怒っているのかも一切わからない表情ではあ?みたいな顔をしていました。
ゴミを投げつけられたおじいさんを見ると、彼は怒りながらも服についたカレーを指ですくって食べていました。周りに飛びちったカレーを狙って犬やヤギが寄ってきます。
その光景を見て、なんかもう 人間じゃないな。と思ってしまいました。
人間として扱われていない 道に落ちる食べかすをむさぼる犬やヤギと同じ
人間としての尊厳なんて一切持っていないんだよ彼は
バスに戻って、英語が話せる隣のバングラデシュ人の学生にこう聞いてみました。
「(外の物乞いの人々を指しながら)この状況、どう思うの?」
ちょっと困った顔をして彼は
「バングラデシュの大きな問題だよ。みんなが認識している。ここは特に物乞いの人が多い地域で、サイクロンで家が流されてしまった人々が物乞いになっているんだ。政府はこの問題に対して何も動こうとしないし、腐敗しているんだよ。」と言いました。
あぁ
どうすればいいんだろう
すべての人が尊厳を持って生きることは出来ないのかな
何も考えないでこの状況を眺める事が出来ません
いくら途上国に長くいたって、この状況に胸を痛めないで、何も感じなくなるなん出来ないです。
かといって何か彼らに出来るわけじゃない私はほんとうにただの善人ぶってる人なだけみたい。
あ〜もう