社会人の人とたくさんあってみたけどみりょくをきひだすのってむずかしい

ダッカではとある総合商社の方とご飯に行きました。
そこでつくづく相手の魅力を最大限引き出すって難しい作業だなぁと実感しました。


ご飯に行く前、こんなカオスな街で活躍する商社マンはどんな人なんだろう!どんな仕事への哲学を持っているんだろう!と私はめっちゃ期待して行きました。
しかし。ダッカの高級レストランにて、約2時間の食事を終えて私は正直その人の事を「つまらない人だったな」そんな感想を持ちました。



「あ〜なんか期待してたほどじゃないなぁ」
「山崎さんみたいに、わくわくする大人じゃないなぁ」
「話しに夢がないな。」
「ただのリーマンだな。」


とか時間を割いて美味しいご飯をおごってもらいながら、そんな失礼な感想を持っていたんです。
でもやっぱり色々考えなおすと、きっと彼に魅力がないわけじゃなくて、私が彼の魅力を引きすような2時間に出来なかったんだなぁという結論にいたりました。


よく副社長に「時間もリソース」という言葉を言われていましたが、私はこの2時間というリソースを最大限に使い切る事は出来ませんでした。
たった2人だけれど、この2時間というディナーの時間を仕切るファシリテーターは私の役割だったわけです。もちろん彼と会う前は、2時間の中でどんなトピックを話すのかイメージしたり、事前に相手の情報収集などやっていたけれど、実際の場ではその時間を上手くまわすことができなかった。


相手の魅力を最大限引き出す事が私の役割だったのにその能力がまだまだ足りません。会話の広げ方とか切り替えしが下手くそなんです。
そして、私という人間を全然伝えきる事が出来ませんでした。



ベトナムでも沢山の社会人の方と会いました。
ここでは主に大企業と呼ばれる組織に勤めている方にお会いしました。


仕事の話や現場を見せてもらったりとても有意義な時間で,そもそもベトナムにはこの人達に会う為に来たようなものでした。
やっぱり自分の目で現場を見る事による発見や思考の変化は多くて、目に見えるモノではないけれど、すごく価値のある時間と出会いをしました。



いわゆる大企業に勤める彼らは、超がつくほど忙しいビジネスマンです。
私もインターンしながら、上司達が死ぬほど忙しく日々働いている姿を目にしてたので社会人の人達にとって私とご飯に行く為にかかる2時間、3時間って時間がいかに大切なものがわかっていました。


そして彼らは、私が旅中絶対行く事がないであろういわゆる五つ星ホテルのレストランや高級レストランに学生の私を連れて行ってくれます。。。


そして、価値のある話や情報をたくさん私に話してくれます
とにかく色々わたしにしてくれます。


ダッカでの失敗から私が考えたのは、彼らはたくさんの事を私にしてくれるけど、私はこの2〜3時間という時間で彼らにどんな価値を提供できるかなぁって事です。



でもろくに働いた事もなくて、勉強不足な私が持っているモノなんてたかがしれていて、彼らの仕事に役立ちそうな情報なんて一切持ってないんですよね。せいぜい知ってるとしたら町の屋台でどこが美味しいかぐらいです。


あ〜〜何が与えられるんだろうって考えます。
ダッカでは、相手から貰う気100ぱーで、自分がその人に何かを与えようなんて気持ち一切なかったんですよね。だからせっかくのディナーもつまらなかったし、「へえ〜〜すごいですねえ」ばっか言ってた気がします。



まあ
結論としては、学生として私が持ってるのは元気さと素直さとでっかい理想論と無知の強さしかない!という事に気づきました。


そう思ってからは
私は会っている間、彼らの話をめちゃめちゃ素直に聞くし、こうやって生きたいんだー!!!って理想論を超素直に彼らにぶつけます。かつ、会う前には相手の事は何時間かかけて調べつくしてから行きます。
で、相手の会社の事で「ここはこうしたほうがいいんじゃないか?」「なんでこうするんだ?」と無知な疑問をぶつけます。


例えば
東京海上日動の方とお会いした際も、
東京海上日動ベトナムに進出する企業向けの保険ばかりで儲けていて、ベトナムの庶民に保険ってものをまだまだ提供出来てない。
ベトナム社会に貢献したいという理念があるならば、ベトナム人にとってもっと身近な存在になるきじゃないのか。
例えばみずほ銀行では、「ローン」というモノをインドネシアに住む庶民に広げる為にこんな取組みをしていて〜・・・・・・業界は違えど、東京海上でもみずほ銀行みたいなやり方を応用してみたらいいのではないか?末端までチャネルを築くにはあれぐらい本気にならなきゃだめなのでは?


とか「実際は難しい・・」とかそんな問題は考えず、超学生目線で意見をいってみます
そうすると相手も「いいねえ」と議論に乗り気になってくれます。
超楽しいんです、そういう時!


ただ相手に、「福利厚生どうですか?」「女性の働きやすさはどうですか?」とか聞くのって超つまんない時間だと思うんですよね。
相手の心も頭も働かせる事が出来てないし、自分の頭も働きません。こんな会話から相手に与えてるものってなくないですか?
絶対相手の人そんな時間楽しくないと思うんです。


そんなのより、私はこう思う、あなたはどうか?とお互いの言葉・意見かわしまくりの頭働かせまくりの議論の方がよっぽどその人の仕事への価値観やその人の中身がわかるし、こびへつらって「御社は・・」とか言ってるより、学生から直球で疑問や提案ぶつけられた方が相手も楽しいはずって私は思う。


そういう時間を過ごせた相手からは、別れる時に


「なんか元気貰ったよ!」
「誰でも紹介するからいつでもメールして!」
「若返った気がする!」


そんな言葉をかけてもらえます。

人と会う時の目標はひとつで
超シンプルに「この子にご飯奢ってよかったなぁ!」と思わせる事
自分もこの時間に付加価値をつけるぞー
それを意識するとしないとじゃ相手との会話の内容や話し方が全然変わると思うんだ。
最初にお会いしたダッカ伊藤忠の方とはかなり不発な結果に終わってしまったんだけど、そこからまなべることも多かった。


カンボジアではまた日本企業に訪問します。
で、もう一回タイに帰って今度はまた会社の人達と会います。

限られた時間というリソースの中で相手の魅力を最大限引き出して、私の持つ何かも最大限伝える

そんな時間を過ごせるように日々しゅぎょー