go on

ちょっとだけ。


シンガポールを発ってアフリカ ルワンダに向かった




飛行機に乗って席に座ってから、すぐに貸してもらった小説「痴人の愛」を読み始めた。
バングラデシュに着いた孤独な深夜や、日本を発つ飛行機
海外での生活で私を不安から救ってくれるのはいつも小説だった。物語に入り込めば感情を忘れさせてくれた。
だから少しでも気を紛らわそうと思って、この小説の世界に入り込もうとするけれど、ふと窓から外を見ればさっきまで一緒にいたこの場所を離れてしまう事がまた思い出されて、読み進む事が出来ない。
何かを思い出せば、また目がうるんで、子供みたいにワーーーと泣きだして止まらなくなりそうだから、涙が落ちそうになるのを何度もぐっとこらえる


ムンバイ空港に着いたのは19時過ぎ。
夕焼けと、月を見上げて歩いていたらサンダルが床にひっかかって、ずたーんと転んでしまった。
その衝撃がだめだった。
もう水がたっぷんたっぷんに入ったコップが傾いたみたいに、飛行機の中で何度もこらえた涙がわーっと溢れ出してしまった。
本当に子供みたいに笑。


これからイミグレをこえたり再入国の申請をしたり色々しなきゃいけないのに、どうしよう 会いたい ルワンダでの生活がどんなものになるか分からない  母親 父親 友達に会いたい 漠然とした色々な不安が頭を離れない。



静かな空港をとぼとぼ歩きながらも心の底で 大丈夫、大丈夫と言い聞かせている
これは必要な時間で必要な経験なんだから。
そうしている内にうるんでた視界もはっきり見えるようになってきた
どんな感情も少しずつ消化していくんだなと思った



*綺麗な夕日 


父親とカタールスカイプ

「嫌になって帰りたくなったら帰ってきなさい。心配してるんだから。お金も足りなくなったらいいなさい。」

何にも強がる必要もなく無条件で弱音を吐かせてくれるのが私の親です
本当にありがとう



大事な友達がスカイプでこう言ってくれた。


「就活の面接で、尊敬する友人はいますか?その人はどんな人ですか?って質問に、れいなの事答えてたよ。何にも臆する事なく挑戦出来る人はいるけれど、その人は臆しながらも挑戦していく人です。って」

「今回のアフリカでの経験
絶対将来何にも変え難い宝物になるんだよ

頑張っておいで」

と。

矢作も

「毎日れいぴのこと応援してるからね。わたしも恐れないでがんばるから」
そう言って明日彼女は職場に退職願いを出すらしい。笑 
やはぎもがんばれ





私は空港でアラブ人に揉まれながら、めそめそ一人で泣いているような人で、何度海外に行っても、ちゃんと向こうで上手くやれるのだろうか。という緊張感や大事な人と離れる寂しさは変わらなくて、簡単に色んな選択を決めているようで自分の中ではハードルが高かった事が多いと思う。
100%勇気、の持ち主ではないし
人三倍びびりの私はこれからも色々臆しまくっていくんだろうけど
臆して止めるのではなく、大事な友達が言ってくれたように、臆しながらもちゃんと進んで行ける人でいようと思う!!



すごく嬉しかった 元気にしてくれてありがとう!
ビバきみたち!




この寂しさも不安も涙も大事な感情として残しておきます

20時間のトランジットも終わり

go on !
頑張ろう!!


とりあえず早くお風呂入りたい!



砂漠と石油の国カタールにて